痩せるだけでいいの!?GLP-1治療薬で知っておきたい栄養素

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「やせる=健康」とは限りません。
近年、GLP-1受容体作動薬によるダイエットや肥満治療が注目されています。
食欲を抑え、自然と食事量が減ることで体重が落ちやすくなるため、多くの方が効果を実感しています。
また、糖尿病や肥満の治療において非常に有用な薬として世界中で使用されています。
しかし、「体重が減ったから健康になった」と考えるのは少し早いかもしれません。
食事量が減ると、栄養素も不足しやすくなる
GLP-1受容体作動薬は、体内の栄養素を直接減らす薬ではありません。
一方で、食欲が抑えられて食事量が減ることで、必要な栄養素まで十分に摂れなくなる可能性があります。

近年のレビュー論文でも、減量中は以下のような栄養素に注意が必要であることが示されています。
・鉄
・ビタミンB12
・ビタミンD
・カルシウム
・マグネシウム
・亜鉛
また、食事内容や体の状態によっては、ビタミンB1(チアミン)、葉酸、ビタミンAなどの脂溶性ビタミン、カリウムにも注意が必要とされています。
「やせたのに疲れやすい」のは栄養不足かもしれません
これらの栄養素は、体のエネルギー産生や筋肉、神経、免疫などを支える大切な材料です。

不足すると、
・疲れやすい
・集中力が続かない
・髪が抜けやすい
・筋力が落ちる
・気分が落ち込みやすい
といった症状につながることもあります。
もちろん、これらが必ずGLP-1治療によって起こるわけではありませんが、体重だけでなく栄養状態にも目を向けることが大切です。

ここで誤解してほしくないのは、GLP-1受容体作動薬は非常に優れた治療薬で、今までの糖尿病薬(膵臓に働きかけてインスリンを出させるとか肝臓に働きかけて糖新生を抑えるとか)に比べると「体に入る糖分を減らす」という根本的なところに働きかけることができます。

健康的なダイエットのために体重計の数字だけを見るのではなく、
「筋肉は維持できているか」 「疲れやすくなっていないか」 「必要な栄養素は足りているか」
という視点も持つことが、健康的なダイエットにつながります。
GLP-1治療を受けている方は、自己判断で食事を極端に減らすのではなく、医師や管理栄養士と相談しながら、必要に応じて栄養状態を確認し、自分に合った食事を続けていくことが大切です。
「やせること」がゴールではなく、「元気に健康で過ごせること」が本当のゴールです。

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