【無性に「脂っこい・しょっぱい」が欲しくなる理由。食欲を生理学から考える】

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「なぜか今日は揚げ物が食べたい」

「疲れると、しょっぱいものが無性に欲しくなる」

そんな経験はありませんか?

実は食欲には、大きく分けて「身体が必要として起こる食欲」と「おいしさを求めて起こる食欲」があります。

【しょっぱいものが欲しい=塩分不足?】

必ずしもそうではありません。

ナトリウムは、体液量や浸透圧、血圧の調節に欠かせないミネラルです。

発汗などによって体液量やナトリウムのバランスが変化すると、腎臓やホルモンによる調節機構が働きます。

代表的なのが「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)」です。

体液量の低下など

レニン

アンジオテンシンⅡ

アルドステロン

という反応を通して、身体はナトリウムと水分を保持しようとします。

つまり「塩味を欲する」という反応には、身体の恒常性を保つ仕組みが関係する場合があります。

【脂っこいものが欲しくなるのは?】

こちらは少し複雑です。

脂質は1gあたり約9kcalと、非常に効率の良いエネルギー源。

しかし、「エネルギーが足りないから脂質が欲しい」だけではありません。

脂質を含む嗜好性の高い食品は、味覚・嗅覚だけでなく、脳の「報酬系」にも影響します。

さらに、睡眠不足・ストレス・食事量の減らしすぎ・食事間隔が長いなどが重なると、「空腹」だけでは説明できない「快楽的摂食(hedonic eating)」が起こりやすくなると考えられています。

【実は「脂質+塩分」が強い理由】

ポテトチップス、揚げ物、ラーメンなどは、脂質・塩分・香り・食感など、複数の「おいしい刺激」が重なっています。

だからこそ、「食べないように我慢する」だけではなく、

「なぜ今、それを欲しくなっているのか?」

を見ることが重要です。

食欲は、単なる意志の問題ではありません。

食事・睡眠・ストレス・活動量・体液バランス・脳の報酬系。

これらが複雑に関係して、私たちの「食べたい」を作っています。

ダイエットでは、食べたものだけを見るのではなく、「なぜ、それを食べたくなったのか」まで見ること。

それが、無理な我慢に頼らない身体づくりの第一歩です。

「最近、食欲がコントロールしづらい」
「ダイエットしてもなかなか続かない」
「疲れると濃い味や揚げ物が欲しくなる」

そんな方は、食事だけでなく、睡眠・ストレス・身体の使い方なども含めて、一度ご自身の生活を見直してみましょう。

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