2026/08/08
「なぜか今日は揚げ物が食べたい」
「疲れると、しょっぱいものが無性に欲しくなる」
そんな経験はありませんか?
実は食欲には、大きく分けて「身体が必要として起こる食欲」と「おいしさを求めて起こる食欲」があります。
【しょっぱいものが欲しい=塩分不足?】
必ずしもそうではありません。
ナトリウムは、体液量や浸透圧、血圧の調節に欠かせないミネラルです。
発汗などによって体液量やナトリウムのバランスが変化すると、腎臓やホルモンによる調節機構が働きます。
代表的なのが「レニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)」です。
体液量の低下など
↓
レニン
↓
アンジオテンシンⅡ
↓
アルドステロン
という反応を通して、身体はナトリウムと水分を保持しようとします。
つまり「塩味を欲する」という反応には、身体の恒常性を保つ仕組みが関係する場合があります。
【脂っこいものが欲しくなるのは?】
こちらは少し複雑です。
脂質は1gあたり約9kcalと、非常に効率の良いエネルギー源。
しかし、「エネルギーが足りないから脂質が欲しい」だけではありません。
脂質を含む嗜好性の高い食品は、味覚・嗅覚だけでなく、脳の「報酬系」にも影響します。
さらに、睡眠不足・ストレス・食事量の減らしすぎ・食事間隔が長いなどが重なると、「空腹」だけでは説明できない「快楽的摂食(hedonic eating)」が起こりやすくなると考えられています。
【実は「脂質+塩分」が強い理由】
ポテトチップス、揚げ物、ラーメンなどは、脂質・塩分・香り・食感など、複数の「おいしい刺激」が重なっています。
だからこそ、「食べないように我慢する」だけではなく、
「なぜ今、それを欲しくなっているのか?」
を見ることが重要です。
食欲は、単なる意志の問題ではありません。
食事・睡眠・ストレス・活動量・体液バランス・脳の報酬系。
これらが複雑に関係して、私たちの「食べたい」を作っています。
ダイエットでは、食べたものだけを見るのではなく、「なぜ、それを食べたくなったのか」まで見ること。
それが、無理な我慢に頼らない身体づくりの第一歩です。
「最近、食欲がコントロールしづらい」
「ダイエットしてもなかなか続かない」
「疲れると濃い味や揚げ物が欲しくなる」
そんな方は、食事だけでなく、睡眠・ストレス・身体の使い方なども含めて、一度ご自身の生活を見直してみましょう。
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