2026/08/10
「食べたばかりなのに、また何か食べたくなる」
「お腹いっぱいのはずなのに、お菓子が欲しくなる」
そんなとき、単純に「食べすぎ」「意志が弱い」と考えていませんか?
実は食欲は、脳・胃・脂肪組織・膵臓などが連携して調節しています。
今回は、その中でも特に重要な3つのホルモンを紹介します。
【1. グレリン=「食べたい」を知らせる】
グレリンは主に胃から分泌されるホルモンで、脳に「エネルギーを補給したい」というシグナルを伝えます。
空腹時に増え、食事によって低下するのが基本です。
睡眠不足などによって食欲調節が乱れると、食べたい感覚が強くなることもあります。
【2. レプチン=「もう十分」を知らせる】
レプチンは主に脂肪細胞から分泌され、身体にエネルギーが蓄えられていることを脳に伝えます。
つまり、身体にとっての「もう十分」というシグナルです。
ただし、体脂肪が多い状態では、レプチンが十分に分泌されていても作用が効きにくくなる「レプチン抵抗性」が生じることがあります。
【3. インスリン=血糖だけでなく食欲にも関係】
食事によって血糖値が上昇すると、膵臓からインスリンが分泌されます。
インスリンは血糖をエネルギーとして利用したり、貯蔵したりするために重要なホルモンです。
さらに脳にも作用し、身体のエネルギー状態や食欲の調節にも関わっています。
つまり食欲は、「胃が空いたから食べる」だけではありません。
グレリン、レプチン、インスリンなどのシグナルを脳が統合し、さらに睡眠、ストレス、食事内容、生活リズムなどが加わって「食べたい」という感覚が作られています。
だからこそダイエットでは、「我慢する」だけではなく、「なぜ今、食欲が強くなっているのか」を身体の仕組みから考えることが大切です。
次回は「なぜ夕方から夜にかけて食欲が強くなるのか?」を、血糖、インスリン、体内時計の視点から解説します。
